ガチャの闇の深さを考えてみる

　どのソーシャルゲームでも程度の差はあれどガチャというコンテンツは底なし沼です。リアルラックが高い人は無課金分であっさりレアキャラをゲットしたりしますが、凡人ではそうはいきません。リアルラックの低さは試行回数で補うのだと、課金でワンモアセッ！することができますが、課金した場合は出るまで回さないと出ずに終わった時の虚無感は計り知れません。そして先にも述べたようにガチャは底なし沼です。ガチャシミュレーターとかを試すといかにクソマズなのか数字で実感します。。

　私が手を出していないゲームですが例を出しますと、FGOではガチャの排出率が掲載されています。みんなが狙う最高レアリティ☆５のサーヴァント（以下鯖）の排出確率は1%。じゃあ100回回せば1体出るんだね～と単純に考えるとそうなるのですが、騙されてはいけません。☆５鯖の排出確率が1%ということは、☆５鯖が出ない確率は99%。100回回して☆５鯖が1体以上出る確率は逆に言えば、100回連続で☆５鯖が出ない確率を求めれば算出できます。100回連続で☆５鯖が出ない確率は99%の100乗なので36.6%。つまり100%－36.6%＝63.4%・・・これが100回回して☆５鯖が1体以上出る確率です。これを高いと思う人は、スパロボで命中率63%と表示されて「これなら当たるな！」と信頼できる人です・・・・・・私なら不安です。大事な戦闘なら集中や必中をかけるところです。

　回数ではなく金額に換算してみましょう。一番割安な聖昌石まとめ買いは140個9800円なので、1個当たり70円。昔はガチャするのに1回あたり聖昌石が4つ必要でしたが今は3つなので1回あたり210円。1万円はガチャ約47回分。そして1万円出して☆５鯖が出る確率は・・・・・・37.4%。9割以上の期待値が欲しい場合に必要な課金額は5万円です。世のマスター達から怨嗟の声が響いてくるのは想像に難くありません。

　ここまで長々とネガティブ要素を連ねてきましたが、「確率なんてのは単なる目安だ。後は勇気で補えばいい」と言わんばかりのリアルラックを持つ人はいるものです。まれによくあることです。世の中は平等じゃありません。出る人は出るし、私みたいに出ない人は出ない。

　「時間を削るのが無課金」「財布の中身を削るのが微課金」「家計を削るのが重課金」「命を削るのが廃課金」と感覚的に分かりやすいコメントもありました。自分の懐と相談しつつ、楽しいゲームライフをお送りください。