チャレンジワーク体験

 4月17日から21日までの5日間、チャレンジワークとして指定障害者支援施設K学園さんへ行ってきました。チャレンジワークとは、一般就労に向けて企業で職業体験ができる制度で、今回、私は自分の福祉職への適性を知りたくて、K学園さんにお邪魔させていただくことになりました。K学園さんは障害者支援施設として歴史が古く、現在も知的障害を持たれた方々が90名近く施設を利用しています。

 チャレンジワークにおける一日のスケジュールは、おおざっぱに言うと、『午前:施設内の掃除 → 昼:休憩 → 午後:利用者の入浴着脱衣の補助』といった流れでした。

まず『施設内の掃除』ですが、これは廊下のモップ掛け、トイレ掃除、体育館のモップ掛けがワンセットとなっており、慣れれば結構時間が余ってきます。そこでせっかくなので余った時間に、利用者さんがたい肥などを作る作業室とその横の倉庫の掃除をさせてもらいました。特に倉庫の方は長年手つかずなのが一見して分かるほどの荒れ具合だったので、気合を入れて掃除しました。正直大変でしたが、やり終えた時の達成感はなかなか大きなものになりました。

 午後からの『入浴着脱衣の補助』ですが、これは利用者さんが順番に入浴される際に、服の着脱を手伝うもので、最初はなかなか要領がつかめず苦戦しました。しかし日数がたつにつれ、利用者さんの名前が分かるようになり、また利用者さんによって一人で着脱衣できる人、服の前後だけ合わせればよい人、着脱衣全般に補助がいる人、などそれぞれの個性が分かるようになってから、だんだんコツがつかめるようになってきました。また何度か現場のスタッフさんに声をかけていただくことがあり、非常に心強く感じました。

 入浴後はお茶の時間で、やかんからコップにお茶を注ぎ、利用者の皆さんに配ります。見ていると、待ちきれずに走ってお茶を受け取りに来る人、必ずおかわりをする人、飲み干さず少しだけ残す人、などそれぞれの個性が表れていて興味深く感じました。

 ・・・と、ここまで書くと、なんだか楽しいチャレンジワークじゃないか、と思われるかもしれませんが、そんな中でも、私がどうしても苦痛に感じた時間がありました。それが『お昼休憩』です。チャレンジワーク期間中、空き部屋を一つ控室として与えられたのですが、これが4畳半くらいの部屋で、例えるなら警察の取り調べ室のような感じのテレビも新聞も何もないところに昼休み中ずっと一人で缶詰になっていました。また電子レンジもポットもないので、温かい物が食べられず、5日間ずっとコンビニで買った冷たいパスタとざるそばを食べていました。そして5分くらいで食事を済ました後は、ひたすら4畳半で1時間じっとしている、という地獄のような時間を過ごすのでした。あまりの苦痛に耐えかね、来る日も来る日もスマホで『孤独のグルメ シーズン2』を見続けて、美味しいランチに思いを馳せていました。

 

 今回のチャレンジワークですが、私の総評としては、率直に『やってよかった』と思える内容でした。この経験を、今後に生かしてゆきたいと思います。

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