自家製味噌の味

 我が家では、毎年2月から3月にかけて、自家製味噌の仕込みを行います。味噌くらいわざわざ手作りしなくても市販のもので十分じゃないか、という方もいらっしゃると思いますが、実際食べてみると、自家製の味噌は旨みが濃く香りが華やかで市販のものとは全然おいしさが違います。

 まず味噌作りは、大豆を水に漬けることから始まります。大きなバケツに大豆を入れ、そこにひたひたになるまで水を入れます。我が家ではまだ井戸が現役なので、寒の冷たい井戸水を使用します。大豆の芯まで水が染みるには丸一日以上かかり、大豆がふやけてきたら、今度は大豆を大鍋に移して一晩煮ます。大豆を指で押してつぶれるようになれば、大豆が煮あがった合図。次に大豆をつぶす作業に入るのですが、少量ならばフードプロセッサーなどを使えば楽なのですが、量が多いので、親戚の家にある臼と杵で大豆を突いてつぶします。この工程を親戚内では『味噌突き』と呼んでおり、親族が集まる貴重な時間となっています。

 味噌作りには、大豆の他にも重要な材料があります。それが『麹(こうじ)』です。我が家では、毎年鶴来の麹屋さんまで麹を買いに行きます。つぶした大豆に麹と塩を入れ、大きな瓶(かめ)に移して、涼しいところに安置します。それから丸一年たてば、ようやく味噌の完成となります。出来上がった味噌は、定番の味噌汁にしてもいいのですが、生のまま酢味噌にしてネギなどを和えたり、焼きおにぎりに塗ってオーブントースターであぶったりすると、味噌の持つおいしさが際立ちます。

 

 なかなか手間がかかる味噌作りですが、自家製味噌は一度食べるともう市販の味噌が食べられなくなるほどおいしいですよ。興味のある方、ぜひチャレンジしてみてください。

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