ウツボカズラの栽培に挑戦

 今年の春から、ウツボカズラの栽培に挑戦しています。ウツボカズラとは食虫植物の一種で、葉の先が袋状になっておりそこに虫をおびき寄せて養分にするという何とも恐ろしい特性を持っています。かなり昔に何度か栽培に挑戦したものの、冬を乗り切れず枯らしてしまいしばらく栽培を断念していたのですが、ここ最近はウツボカズラの値段も下がり、さらに寒さに強い品種も登場していることから何度目かのリベンジに挑もうと思い立ったわけです。

 ホームセンターなどに食虫植物が並び始めるのが大体5月頃。前もって4月末頃からホームセンターを覗き始め、店頭に食虫植物が並んですぐのところを突撃して一番元気の良さそうな株を購入しました。価格は500円でおつりがくる程度でした。私が昔購入した時は1株2000円くらいはしたと思うので、いい時代になったと言うか、何とも時の流れを感じます。

 購入した際に植えてあった培養土は、そのままにしておくと腐敗してウツボカズラの根を傷めるのですぐに水ゴケに植え替えます。植木鉢は通気性などを考えて、洋蘭用の素焼き鉢を使うことにしました。

 ウツボカズラはもともと熱帯雨林に自生している植物なので、高温多湿を好みます。これから夏の時期は、毎日水やりをしていれば何もしなくてもぐんぐん成長していきます。我が家の株も、気温が上がるにつれて葉を大きく伸ばし、袋も大きくなり、木が長く伸びて鉢から垂れ下がるようになりました。ウツボカズラの木はツル状に伸びて成長するので、伸びすぎて邪魔になる場合は先から10cmほどを思い切って剪定しても問題ありません。切ったとことからまた新しい葉が伸び、また切り取った枝もミズゴケに刺しておけば新しい株となって成長します。

 ウツボカズラの栽培で、一番のネックとなるのが冬場の栽培です。前述したように、この植物は熱帯雨林原産なので、寒さにめっぽう弱いのです。前回栽培した時は冬を越せずに全滅させてしまいましたが、今回は秘密兵器としてヤモリ用のガラス温室を使う予定でいます。寒さのひどい日は温室に入れ、晴れたら日光に当てるという作業をこまめに行うことで冬を乗り切る算段なのです。うまくいくかは今後のお楽しみです。

 

 ウツボカズラは品種が非常に多く、また交配もしやすいため無数の交雑種が生みだされています。値段もピンキリで、数百円くらいのものから高いものでは数万円もする品種もあります。その妖しい魅力に憑りつかれたファンも多く、ネット上では栽培している自慢の株を写真に撮ってアップしている人達もちらほら見かけます。海外の写真で、袋の部分が人間の顔以上の大きさに成長しているものがあり、私も度肝を抜かれました。そういう人達に比べて私はまだまだヒヨッコですが、『ウツボカズラ道』に一歩足を踏み入れた者として、一生懸命に楽しくウツボカズラに『狂って』いけたらいいかな、と思っております。

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