禁忌のモンスターについて②

今日は久しぶりに禁忌のモンスターに関する話をしようと思う。

禁忌のモンスターはミラボレアス種、アルバトリオン、グラン・ミラオスの3種がいるが、

こいつらの力の序列がどうも判然としない。、

仮にアルバとミラオスをまとめてスペア黒龍としよう。

スペアなどと名付けた理由は、この二種のモンハンにおける役割が、

ミラ種不在時にミラ種のスペアとして登場することにあるからだ。

ミラ種の力の序列に関してはミラルーツ=ミラバルカン>ミラボレアス、

もしくはミラルーツ>ミラバルカン>ミラボレアスと認識されることが多い。

MH4GG級ミラバルカンの登場でこれも怪しくなったが)

スペア黒龍の力の序列に関しては、

MH3Gでの防具の防御力、龍玉の価値からして

概ねアルバトリオン≧グラン・ミラオスくらいに思っておくのだが妥当だろう。

しかしこのミラ種とスペア黒龍は全くをもって共演することがない。

MH4MH4GMHXとチャンスは3回あったにも関わらずである。

ならば共演している作品は一つもないかというとそうではない。

外伝まで目を向けると一つだけあるのだ。禁忌のモンスター全種が勢ぞろいした作品が。

それはモンハンカードマスターである。

モンハンカードマスターには無印とGの二種類があり、

無印においてはミラボレアスとミラバルカンとアルバトリオンが、

Gにおいてはミラボレアスとミラバルカンとミラルーツ、

そしてグラン・ミラオスが共演している。

カードとしてのコスト・ステータス等は、

無印世代でアルバトリオン>ミラバルカン>ミラボレアスとなっており、

G世代ではミラルーツ≧グラン・ミラオス>ミラバルカン>ミラボレアスとなっている。

しかしこれが現在における彼らの力の序列を表しているとは正直なところ言い難いだろう。

モンハンをやっている人なら良くわかるが、モンスター同士の力関係は、

シリーズが更新されるごとに(多少)変わってくるからだ。

つまりこの序列が通用したのはあくまでモンハンカードマスター全盛期の、

2012年~2014年時点での話で、

現在まで彼らの力関係がこの序列のままであるという保証はどこにもない。

例えばモンハンにおけるモンスター同士の力の序列が垣間見える要素の一つとして

防具の防御力があるが、MH4時点での防具の防御力は、

アルバトリオン=ミラバルカン>ミラボレアスとなっている。

これはモンハンカードマスターでの序列に近いっちゃ近いし私も納得できたのだが、

続編のMH4Gでは一転して

ミラルーツ=ミラバルカン>ミラボレアス>グラン・ミラオス>アルバトリオン

となっている。

どういうことだこれは!?

カードマスターどころか前作とも全く違うじゃないか!

そう、MH4MH4Gでは明らかにミラボレアス種と

スペア黒龍の力関係が逆転しているのだ。

ここからは私の想像になるが、

MHスタッフはMH4からMH4Gへと長い間ミラボレアス種に携わることで、

ミラボレアスという絶対的ブランドに魅せられ、

ミラ種至上主義になったのではないだろうか。

MH4の時に、もはや矯正が不可能と思われていたミラボレアスの大幅な改良に成功し、

しかもファンからの評判も上々とくれば開発の心もかなり感動したことだろう。

ミラ種を前よりめちゃくちゃ好きになり、

それがミラ種至上主義を生み出してもなんら不思議ではない。

そんなミラ種至上主義の彼らの目には、

スペア黒龍なんぞ黒龍の紛い物に映ったかもしれない。

MHシリーズのラスボスの原点であり、

余計な要素を一切そぎ落とした極めてシンプルな直球のドラゴンでありながら、

あらゆるドラゴンの中でもほぼ最高位に君臨するミラボレアスという絶対的ブランドと

禁忌のモンスターであるが、実質ただのポット出であるスペア黒龍。

自分が開発の立場にあったなら、誰でもミラボレアス種を贔屓するだろう。

スペア黒龍を貶しているわけではない。

私はスペア黒龍の方がミラボレアス種より好きである。

しかし開発の心理を考えたときどちらを優遇する可能性が高いかと言ったら

それはミラボレアス種しかありえないという話なのだ。

 

この先スペア黒龍の扱いがよくなる日は来るだろうか。

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