よしふみとからあげ

 最近読み始めた漫画に、『よしふみとからあげ』というものがあります。作者は関口かんこ(女性らしいです)で、現在ヤングマガジンで連載されています。最初は某通販サイトで偶然見かけ、そのレビューの評価が高かったので軽い気持ちで1巻を購入しました。そして一読・・・いやもう面白さが私の想像の斜め上をいきましたよ。すぐに続きを購入しました。

物語は社畜でバツイチの冴えない男『よしふみ』とそのペットのウーパールーパー『からあげ』との日常を描いたものです。――と、こう書くとほのぼのしたハートフルな物語を連想しがちですが、この物語の独創的なところは、ペットのウーパールーパー『からあげ』が普通にしゃべる点です。さらに言えば水槽から勝手に出てきてソファーに座ったり、テレビを見て文句を言ったり、ネット通販で買い物をしたりする点です(しかも着払いで!)。そしてこの点に関して、物語の中で詳しい説明が一切ないのです。もう設定放り投げ。そういう世界なのだ、と割り切って読むしかありません。

 そんな『からあげ』ですが、性格が黒いというか毒舌というか、人のいい『よしふみ』はそんなペットの犠牲になってばかりです。ことあるごとに『社畜』と罵られ、最近気になりだした薄毛を指摘され、また人工飼料なんて喰ってられるかとエサのメダカを執拗に要求され、それを断るとケータイを水槽に沈められます。さらに『よしふみ』に訪れる新しい恋のチャンスも、ことごとくこの『からあげ』によって潰されていくのです。

 そんな悪魔のような『からあげ』ですが、『よしふみ』にとっては元嫁が残していったかわいいペットです。文句をいいながらも、毎日せっせとエサやりに水替えにと世話をします。そしてまた今日も、『よしふみ』は『からあげ』が引き起こしたトラブルに巻き込まれていくのです。ああ、『よしふみ』哀れ・・・。

 

 『よしふみとからあげ』は、現在3巻まで刊行されています。マニアックな漫画なので一般書店にない場合が多いです。確実に手に入れるには、通販を利用するのがよいでしょう。ウーパールーパーが好きな方もそうでない方も、社畜の方もそうでない方も、気軽に楽しめますよ。

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