ヤモリを飼う

 

ヤモリを飼い始めて、もうかれこれ7年以上が経過しました。

 

 ヤモリと言っても夏場などに玄関の電灯に集まってくる、いわゆる『ニホンヤモリ』ではなく、外国産の――もっと詳しく言えばニューカレドニア島原産のヤモリです。正式名称を『ミカドヤモリ』と言い、そのうちの数種類を飼っています。

 

 そもそもなぜヤモリを飼おうと思ったのかというと、元々子供の頃から生き物が好きで金魚やカブトムシなどを飼育していた事が大きな要因です。その後、成長と共に生き物を飼わなくなり、大人になって何年も経過した時、ふともう一度生き物飼育の趣味を持ちたいと思うようになったのです。「小さい頃のように、また生き物に囲まれた生活がしたい。」その思いがだんだん強くなり、どうせ飼うなら小さい頃では飼えなかった変わったモノを飼いたいと思いあれこれネットや書籍で調べてみた結果、飼育対象として白羽の矢が立ったのがヤモリだったのです。

 

 私がヤモリ飼育を選んだまず第1の理由が、ヤモリは日々の世話が楽という点です。ヤモリのエサやりは週に2回程度でよく、後は定期的に飼育ケージの掃除をすればそれ以上世話をする必要がありません。これが犬や猫なら、散歩や毎日のエサやり、トイレ掃除などやることがたくさんあり大変です。

 

第2の理由が、ヤモリは大きさが大きすぎず小さすぎず丁度いい点です。ヤモリの成体は10cmから20cmくらいのものが多く、最大種でも30cmを少し超える程度で大人なら片手で扱えます。これがイグアナなどになると成体で1m60cmを超えるものが多く、もはや個人の手に負えるシロモノではなくなってしまいます。

 

第3の理由が、ヤモリは飼育スペースが小さくて済む点です。ヤモリの飼育に必要なケージは、カブトムシなどを飼育するプラケースが一つあれば十分です。これが同じ爬虫類でもカメなどは、成体になると最小種でも甲羅の大きさが20cm以上になり、それを自由に泳がせる大きな水槽が必要になってきます。

 

第4の理由が、基本夜行性なので日光を必要としない点です。これがカメやトカゲなどでは定期的に日光浴をさせるか紫外線ライトを当てないと、カルシウム不足を起こしてしまいます。

 

それに加え、私が飼っている『ミカドヤモリ』の種類は、動きが遅く、触ったり手に乗せたり(これをハンドリングといいます。)することも可能です。またミカドヤモリ専用のエサ(粉末)も売られており、これを水で溶いて与えれば幼体から成体まで飼育が可能なのも手軽でうれしい点です。

 

飼育動物としてはまだまだマイナーなヤモリですが、多くの魅力を持っている生き物なので、これから飼育人口が増えることを願っています。

 

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