安保法案「安全保障関連法案」について考えてみた ①

現在の安保法案とは、正式には「安全保障関連法案」と言い、具体的には「平和安全法制整備法案」10個と「国際平和支援法案」1個、合計11個の法案、それらをまとめて〝安保法案〟と言われています。

安保法案「安全保障関連法案」の簡単な内容とはこの様なものです。↓

 

現在、日本とアメリカは同盟を結んでいますが、その内容は平等ではありません。

例えば、日本が他国(北朝鮮・中国・イスラム国等)に襲われた時、アメリカには助ける義務があります。

しかしアメリカが襲われた時に日本は(憲法9条により)手出し出来ません。

日本はただ傍観している事しか出来ないのです。

今まではそれでは申し訳ないので、資金を提供していました。

このまま同盟は長年続きましたが、「これでは不平等だ」とアメリカが言いだしました(アメリカが戦後、強引に憲法9条を日本に押し付けたことにより、日本は他国を攻撃出来ないのでおかしいのはアメリカの様な気がしますが、戦後の日本とアメリカの関係は変わりつつあり、オバマ大統領と阿部総理はその辺を現代に合わせ改革したいのでしょう)

そこで日本はアメリカが他国に襲われた時、一緒に戦うことを決意し始めたのです。

ですが上記でもふれた様に、現時点での日本国憲法9条で2項では「陸海空軍その他の戦力の保持、国の交戦権を認めない」と定められているので、たとえ侵略国であっても、やはり日本から仕掛けることは出来ません。

しかし今回の安保条約(安保法案の改正)が成立すれば、(あくまでもアメリカが他国に襲われた時のみ)アメリカと一緒に戦う事が出来、他の友好関係を結んでいる国でも同じことが言えます。

侵略国も「アメリカと日本を同時には相手に出来ない」と牽制になり、戦争を回避出来る可能性が高い訳です。

これにより、世界平和にまた一歩近づくことができる…という理念の基での改正案です。

 

安保法案が改正される事に賛成、反対と様々な意見があります。

やはり憲法改正にはリスクが付いてきます。

しかし、それでも改革するだけの意義があるのかどうかを考えたいと思います。

まず、改正されることによるメリットをあげていきます。

 

■安保法案が改正される事によるメリット

『戦争回避の抑止力が上がり、アメリカや他の国と連携することで、日本以外の国が攻めこまれた時にも協力して戦うことが出来る。』

『他の国々対して、「友好国に攻め込んだらやり返す」と威圧することが出来る。』

『中国等の横暴な行為を牽制することが出来る。』

『海外に旅行して事件に巻き込まれた人を助けることが出来る。』

 

具体的な例を挙げると、以前イスラム国に捕まってしまったジャーナリストの様に、海外で事件に巻き込まれてしまった人がいた場合、その国の協力があれば日本は助けに行くことが出来るようになります。

今までは〝お金は出すけど派兵はしない (出来ない) 〟というスタンスだったので、海外からの評価は高くはありませんでした。

しかし国際的な信用が上がる安保法案では、アメリカだけではなく、他の国とも連携することが可能になります。

実際に派兵することにより、国際的な信用が高まります。

 

■安保法案が改正される事によるデメリット

『自衛隊のリスクが増加するという懸念』

(活動範囲が広くなる訳ですから、当然その分のリスクは増えます。)

『極地での支援になるので、高確率で死傷者がでる。』

『日本や日本人がテロの標的になるリスクの増大』

(一例として、中東ではアメリカがイスラム国と戦争をしていますが、日本がアメリカに追従することがわかれば、日本もテロの標的になる可能性があります。)

PKO(国際連合平和維持軍)に基づき、日本の国軍部隊を派遣することにより、海外で活動していた日本人も危険にさらされやすくなり、仕事がしづらくなる。』

 

と言う訳で、安保法案はメリット、デメリットどちらもあるので賛成派、反対派にどうしても別れてしまうのです。

少なくとも阿部総理は、この法案は国益をもたらすものであると考えているのでしょう。

非常に難しい問題ですが、安部総理はこの法案を認めさせようとしています。

 

…というか、個人的には改正されると思います。

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コメント: 1
  • #1

    M&M (水曜日, 02 12月 2015 09:37)

    非常に文章を読んでいて、安保理法案について分かり易く書かれており、政治に詳しくない私でも理解できました。反対してデモをしている姿だけが、クローズアップされているような感じがしますが、メリットと考えられる部分も確かにあると思いました。

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