今参議院で論議されている安全保障関連法案。安保法案は1つでなく、10個の法改正と1つの新法です。それらを一括して審議、採決しようというのだから、国会の運営方法からして、めちゃくちゃだと思います。衆議院で100時間を超える論議をしたから論議を尽くしたと言って与党は強行採決しましたが、1法案にかけた時間は平均して10時間足らず。これは短い!とりあえず、これが1つ目の問題点。
採決に先立って「国民に十分、法案の内容が周知されていない」と言いながら平気で採決する与党の厚顔無恥と国民無視。これが2つ目の問題点。
これまでどの政府も認めてこなかった集団的自衛権を、全く関係のない砂川事件の判例を根拠に認めるという暴挙。集団的自衛権とは、簡単に言うと、アメリカが戦争を始めたら、日本が攻められてなくても、アメリカの背後を守って、一緒に戦争をするっていうこと。これはいわゆる「解釈改憲」で立憲主義を逸脱している。つまり憲法違反。これが3つ目。どうしてもやりたければ、憲法をかえてからやれって。
百歩譲って、「限定容認」だとしても、法の中にどのような範囲か定められてなく、政府の解釈でいくらでも拡大できる。全く歯止めがない。これが4つ目。
現在の韓国や中国との関係を良くするものではなく、かえって緊張が高まる。これが5つ目。
最後は、「積極平和」という美辞麗句を使って実質は「戦争」のできる国にする法案であること。戦後70年間続いてきた憲法9条にうたわれた日本の平和主義に真っ向から対立する法案である。これが6つ目。一番大事!もっとあるけど誌面が無い。 俊
※俊さん個人の見解です
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