次男に続いて義母も血液のガンに(その4)

 (その1)~(その3)では、次男が悪性リンパ腫と診断され、6サイクルの抗がん剤治療を終え、病巣の脾臓も全摘して、次は、造血幹細胞の自家移植をすることになったことまでお話しました。

 それでどうなったかと書きたいんですが、突然七尾で一人で住んでいた義母(連れ合いの母)が体調を壊し、連れ合いの妹のいる野々市の病院で診てもらうと、「白血球の値が高すぎて測定できない。肺炎にもなっているが、もっと他の病気もあると思うので、大きな病院で診てもらうことを勧める」ということで、息子が世話になっている内灘の医科大学病院を受診しました。

 野々市の病院では計れなかった白血球の値は医科大病院で計ったら結果は200,000/μL。正常値が3,500~9,800/μLなので20倍以上。そのうち、がん細胞が98%ということでした。入院したのが土曜日の午後で、詳しい検査が出来なかったので、月曜日に検査をし、翌日、病名が出ました。急性骨髄性白血病。年をとると、これといった理由もなく突然起こることがある病気だそうです。

 水曜日から治療が始まりました。息子と同じ血液のガンですから、やはり抗がん剤治療ですが、そうは言わず、『寛解療法』と言うのだそうです。息子が3週間1サイクルなのに対して、4週間1サイクルで、点滴・服薬も、息子が3日なのに対して、1週間で行ない、1サイクル終ると寛解状態になり、次のサイクルからは、わずかに残っているガン細胞をたたく『地固め療法』というのをす3サイクルるそうです。

 同じ抗がん剤治療でも、悪性リンパ腫の治療とは、かなり違いがあるみたいです。「骨髄移植は?」と聞いてみたのですが、「このお年では、手術に耐えられないと思います。まして、心臓にお病気をお持ちですから、今の治療も薬の量を減らして、日数を長くして行なっているのですよ」とのことでした。それで息子と1サイクルに違いがあるのか。

 そうこうしているうちに息子の再々入院の日がやってきて来て、孫と祖母が一部屋おいて隣に入院するということになりました。今度は前よりきつい抗がん剤治療ですから、副作用もきついに違いないと思っていたのですが、確かに吐き気はあるものの、さほどではなく、息子は日に何回もお婆ちゃんの病室を訪ね、背中をさすったり、お婆ちゃんがアイスを食べたいと言えば、売店に行ってアイスを買ってきて食べさせてやったりしていたみたいです。

 夜、私と連れ合いが病院に行くと、息子は「お婆ちゃんの部屋に行こう」と言い、お婆ちゃんが副作用で調子が悪くて「この治療は私に合ってない」と言うと、「俺もつらかったの我慢して治療してきたら、こんなに良くなったのだから、お婆ちゃんもお医者さんの言う通り治療したら、絶対元気になるよ」と言いました。やっぱり辛かったのを我慢してきたんだなと思って、胸が熱くなりました。お婆ちゃんの病気がきっかけで、息子の優しさと強さを、再確認しました。

 それでは、多分(その5)で、現在までをお知らせできると思います。          俊

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コメント: 2
  • #1

    おかん (月曜日, 10 8月 2015 15:57)

    本当に突然のお義母さんのご病気。さぞ驚いたことでしょう。
    しかしながら日頃離れて暮らしているお二人にとっては、
    お孫さんと祖母が一部屋おいて隣に入院になるとは・・・。
    息子さんにとってもお義母さんにとっても、
    一人でいるより、心強いものがあるといいなと考えずにはいられません。
    私まで、息子さんの強さと優しさに、ブログを拝見していて思わず胸が熱くなりました。
    幸せ療法も効果を発揮し、抗がん剤治療も順調に進んで乗り越えられますように。

  • #2

    (水曜日, 12 8月 2015 14:43)

    義母は完璧に子ども返りして、孫に「アイスが食べたい」とか「どこが痛い」とか言って甘えっぱなしです。

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