『〝自分に不利益なこと〟は想像しない・口にしない』
今回は、潜在意識が真面目すぎて困る点があるという話です。
しかしそれは短所であると同時に、味方につけるととてつもなく頼もしいという二面性を持ち合わせています。
まず〝潜在意識〟は24時間、360日、常に働いています。ということは、睡眠中も機能しているということです。
例えば単純に言うと、「今日は夜10時に就寝して、明日は朝7時に起きよう」と口にすると、そのまま受け取ります。
口にしてその通りにならない人は、例えその気持ちが本気であれ潜在意識には届いていません。
というか、〝出来ない〟と思っています。
出来ない自分を知っているので、補助に目覚まし時計をセットしてしまいます。
その時点で、自分を信用していません(潜在意識に届いていないと無意識に理解しています)。
しかし、言葉通りになる人もいます。
そういう人は「今日は夜10時に就寝して、明日は朝7時に起きよう」という言い方をしないことが多いです。
ではどの様に言うかですが、このような言い方をするのです。
「いつも必ず夜10時に眠くなって、朝7時に目が覚めてしまうんだよね」こういう表現をする人は、「自分はそういう人間」だと信じて(思い込んで)います。
この状態が、潜在意識が真面目に言葉を受け取った(届いた)状態です。
こうなると、大抵その通りに実現してしまうのです。
この状態を自分にとって不利益ではない方へ向かわせると、潜在意識はとてつもなく頼もしい味方になるのです。
しかし実際は、ほとんどの人がこの〝頼もしい味方〟と有効な関係を築けていません。
その例として、一般的に良くこのような言葉をよく耳にします。
「俺って猫アレルギーなんだよね」「私って頭痛持ちで困る」「自分は花粉症がひどくてしんどい」など…口にしている覚えがある人が多いのでは?
しかし本来は意外とその様な体質ではない人が多く、思い込みでその様になり損しています。
私は別にアレルギーなどを否定はしません。
むしろ私も重度のアレルギー(喘息・ジンマシン・アトピー等)を持っています。
しかしそれらの症状が酷いとき、やはり病院には行きますが、良く医者に言われることがあります。
「ある程度は薬で緩和できますが、根本的な精神面の問題を取り除かないと完治は難しいですよ」…その通りなのです。
私の場合、その〝根本的な問題〟という事には思い当たる節があり、実感もしています。
ですが、今すぐどうにかできる事ではないことを分かっているので、症状を和らげるためたまに病院に行くのです。
しかし本来比較的軽度の人が、「自分は重度の花粉症だ」と口に出しているうちに、その思いを本気と受け止めた潜在意識が、本当に結構ひどい花粉症にしてしまうケースが多いという訳です。
因みに、「私、外車じゃないとダメな人なの」とか、「私、年収5000万以上じゃないと結婚できない人かも」とか言ってる女がいます(芸能人とか、行き遅れの勘違い女が言っている事が多い)。
お前が一番ダメじゃ バカ!
…と、本音はさて置き、何とこんなバカっぽい思いですら、〝疑いもせず本気で公言している〟と潜在意識は素直に受け取り、結構叶ったりしてしまいます。
しかし、ここからが落とし穴。
このような頭カラ女は、結婚をゴールインというあまい考え方をしがちです(思い当たる人は注意しましょう)。
結婚が人生の墓場かどうかはさて置き、少なくとも大多数の人は結婚から後の人生の方が遥かに長いのです。
ですので、頭カラだとその後のビジョンを普通の人以上に明確にイメージ出来ていません…というか、出来ません(頭カラだから)。
勿論、潜在意識は何も具現化してくれません(頭カラだから)。
結果、いろんな意味で株価大暴落し、カラっぽになります(頭カラだから)。
チャンチャン ♪
話を戻しますが、何故か人は「自分はかわいそうな人だ」的な主張をしたがる傾向にあります。
小さい同情でもしてほしいという深層心理なんかが働いてしまっています(もちろん、当人に自覚はありません)。
それを理由に仕事の手を抜いたり、物事を断る〝だし〟に使ったりするのです。
そのような損得勘定が働き、その時は若干得をした様な気になっている人は危険です。
長い目で見たとき、しょっちゅう体調不良等を理由に物事をかわす人は、最初は少々同情されますが、最終的には信用を失います。
そしてそれに反比例し、信用を失う頃には嘘ではなく本当に体調不良が癖になってしまっているのです。
しかし、ある意味それは自分自身が潜在意識に働きかけてしまい、負の方向へ実現させてしまった不利益な例です。
では身近で良い方向へと、潜在意識へ思いを引き渡した実際の話で例えてみます。
私は結構なアレルギー持ちと上記で触れましたが、だからこそ(結果的に?)心掛けていることがあります。
毎年花粉の多い季節になると、〝花粉症が酷い〟という声を多々耳にします。
そんな時、私は天邪鬼なので「自分は花粉症じゃないから全然平気」と昔から口に出して公言していました。
すると本当にあまり花粉に対する影響がありませんでした(ただし、後の血液検査によると、花粉.ダニ.更には穀物に至るまで、軒並アレルギー持ちだったみたいです…気付かず生きて来たという良い例です)。
「自分が花粉症だ」と声高々に主張する人は、私がそうではないと主張すると、「いいなお前は、うらやましいわ」と大抵言われました。
そういったときの人の顔は、何故か少し優越感に浸っている様に見えました(「別に偉くないんやぞ」と心の中で思ってました)。
「そんな気持ちはない」と言いたい人も多いでしょうが、私がそう見えたんだからそんな意見は一切受け付けません。
話がそれましたが、とにかく上記で例えた様に、口に出し、しかも思い込んでしまうと絶対に治りません。
鯖にあたったり、貝にあたった人は、自分は食べられない人だと強く〝潜在意識にインプット〟してしまっている状態です。
私の知り合いに、牡蠣の食べ放題であたってしまい、高熱を出し、酷い目にあった人がいます。
私が「またあたるわ、もう食べれんな、食い意地はっとるからや」と嫌味を言いましたが、その人は「それでも食う、知ったことか」と、こう言いました。
その後、その人は牡蠣を食べてもあたっていません。
多分その後食べた瞬間は、「あたるかも…」と頭をかすめたでしょうが、「旨い!」という思いが負の思いを無視したのでしょう。
そして、「もっと食べたい」が転じて「もっと食べられる」と潜在意識へ引き渡したのです。
その人の執着心(食い意地)が、「あたるかも知れない」という思い込みを凌駕したのです。
これも、いい意味で潜在意識に想いが引き渡された例です。
という訳で、何かを断定するとき、自分に利益な事、不利益な事を口に出し続けると、高確率でそう成っていってしまうのです。
私も半信半疑な話があります。
ある学説によると「お金が欲しい」というビジョンを明確に意識する人は、高確率でお金が舞い込んでくるとの事です。
無理やりにでも肯定的な(自分が望む)言葉を口にしましょう。
疑いなく、口にした言葉が真実になるまで。
偉業を成し遂げた人は言いました。
「1人の指導者が、正しい方向へ人々を導いているという〝確信〟を持たねばならない」
~by,ネルソン・マンデラ~
~(6)へ続く~
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