「ちょっと、おピIKKOUにIKKOUかな」

 皆さんは口喧嘩ってしますか?アタシは駄目だ駄目だと思いつつも、してしまうことがあります。たまに彼と口喧嘩になるのですが、ガーッと文句を言ったりはしません。泣いたりもしません。だけど、とっても口が悪くなるのです。

 何か行き違いがあって、相手が一生懸命に「あれはこうで、こう思っていたから、ああ言っただけで、悪意はないんだよ。ごめんね」とか説明してくれるのは黙って聞いていますが、いざそれに対して言葉を発するとなると、「やかましいわ!」なんて一言を放ってしまうのです。だから極力言葉を発しないように、ほとんどジッと黙っています。

 

 でも、いったん怒ると、アタシの頭の中の辞書が暴言のみになってしまいます。

そうして最後には自分でも訳が解らなくなって「めんどくさいわ!」と言って、席を蹴ってしまう始末なのです。

 席を蹴った後はいつも悲しくなります。なんであんな風にしか言えないんだろう。どうしてもっと落ち着いて、優しく話せないんだろう。出来れば怒らせないでほしい。怒らせてしまったんなら、せめてアタシが暴言を吐く前にそっと何処かへ行ってほしい。そうしたら、アタシだってあんな酷い言葉を使わずに済んだのに…。

 一人になって煙草を一本、二本、と吸い続けていくうちにだんだんと怒りも薄れ、逆に申し訳ない気持ちの方が大きくなっていきます。でも散々な事を言った直後なのに、どうやってその気持ちを伝えればいいのか、解らないのです。

 

 「ごめん」なんて言ったら「そんなことないよナンタラカンタラ~」と、また話が戻ってまた怒りだしかねません(アタシが)。だからって、ずっと怒っていると思われるのも本意ではありません。

 できれば言われたことも、言ったことも、丸っと全部記憶から削除したい。でも無理。

ああ…きっとこんな人間は迷惑だし、めんどくさい。

これだけ解っているのに謝り方が解らない。いや、謝るのが癪に障るのも本音。もはや着地地点がどこなのか全く分からなくなってしまいます。

自分で自分が嫌になって泣きそう(100%泣かないけど)にもなります。

 

 『次、話しかけられたら謝ろう!』

しかし、そんな決意もむなしく「まだ怒ってる?」と話しかけられると

 

「3分以内に“IKKO(イッコウ)”を使ったオヤジギャグを5つ言え」

とか「パンツ一丁で日体大のエッサすれ!」などと言ってしまうのは何故なんでしょう。

心では泣きそうなくらいなのに…どうして…。

 

 もっと、大人の人間としてキチンとしたい。

目の前で「IKKOさん。オヤジギャグあと何個でクリア?あとIKKOよ♪」とお題をクリアする彼のすがたを見たりすると、頭を掻き毟りたくなります。

 

 

“素直”がお金で買えるなら買いたいな。

人を傷つけず、いつもにこやかな人間になりたいな。

エッサ…動画に録っておけばよかったな。

アーメン。

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