１０年と今。発症してから１０年が経ち、今の水準までもってこれた。ひまわりに感謝。

　ゆうきの日記８２

　ボクは今月末で発症から丸１０年が経ち、１１年目に突入しようとしています。

いろいろな事があった１０年。自殺未遂を何度も繰り返し、そのたび暴れていました。イヤホンで音楽を聴き続けていないと幻聴が聞こえ、「シネ」「キモい」と脳内に響き渡る状態が１０年も続きました。

　そんな状態で１０年目の今年、たどり着いた先が「ひまわり工房」でした。最初は「毎日通所？無理無理！」と思っていましたが、通い続けるうちに耐性が付き、今では月に数日しか休まずにすんでいます。スタッフの方々がとても明るく、沈んでばかりのボクの人生に明かりが灯るようになりました。

　通えば通う程元気になっていって、いまではイヤホン無しでも外出ができ（幻聴が消え）、眠前薬なしで眠れるようになり、自殺など考える事がなくなりました。

　辞めようと思った事もあります。しかし、ひまわり工房より良い職場などボクはないと思っています。一般就労をしても上手くコミュニケーションがとれずに挫折し、作業所や企業を渡り歩いてきましたが、ひまわり工房はコミュニケーションの上手い下手が作業には影響しません。会話が不要という要素が続けられる秘訣なのかもしれません。スタッフの方には「コミュニケーションがとれなくても大丈夫」と心強い言葉をかけてもらえていて、ボクにとってはひまわり工房が過去最高に続けられそうな職場です。

　人に誤解を与える人生を送り続けて、はや１０年。これからも人に迷惑をかけ続けるのかもしれませんが、パーソナリティなのだと割り切っています（きりがない程反省もしています）。嫌われても生きていけるのだと、少しだけ前向きに考えています。

　再び自分が自分を憎まないよう、普通の人たちとは違う「オリジナルな人間」と思って、なんとかがんばっていこうと思います。

ゆうき