映画で観た野戦病院での手術を実体験?麻酔の効かない手術って…

 みなさんは手術ってしたことありますか?アタシは過去に3回手術をした経験があります。3回とも帝王切開だったので、3回とも局部麻酔でした。

 

 

 唐突に話しは飛びますが、みなさんはお酒飲みますか?飲むならどれくらい飲むのでしょう?また、鎮痛剤の類のお薬は服用されていますか?

今はお酒も鎮痛剤も常識の範囲内でしか摂取していませんが、昔は大量に摂取していた時期がありました。これは、そんなアタシが手術した時のお話です。

 当たり前ですが、手術の際に麻酔をします。その麻酔の量は、身長と体重から大体の量が決まるらしいのです。像には像の、人間には人間の量があるように、人間でも大小様々ですから、これも当たり前のことですよね。

 帝王切開はお腹のベビーに負担をかけないように局部麻酔と決まっています。局部麻酔をする前に麻酔の麻酔をした後、ようやく脊髄に注射します。この脊髄注射…けっこうな痛みで、麻酔の麻酔無しでは無理なレベルです。

 それでも「普通に産むより痛くないんだろうな…これくらい我慢しなきゃ」と冷静に考えられる範囲ではあります。

 

 そして麻酔が終わると分娩台に…拘束されます(頭・腕4点・脚4点の5点拘束)。

最初はかなりビックリしました。何故こんなにもギチギチに拘束する必要があるのだろうか?と。

 

 人生で初めての手術。麻酔が身体にあいませんでした。

拘束され、麻酔の効きを待つ間にどんどん血圧が下がっていきました。横でナースが必死に血圧をカウントしながら「先生!血圧が!」とか言いながらバタバタ歩き回って何やら器具を探していました。それにあわせた様に物凄い吐き気もしてきます。ついにゲーっとやったのですが、頭部も拘束されていたので自分の吐瀉物で窒息しそうでした。頭部の拘束を解かれ、更に吐きましたが、その間にも血圧は下がりつづけます。ナースのカウントも切羽詰まった感が隠し切れません。結局「もういいからゼンマしろ!」と医師の怒鳴り声と同時に笑気マスクのようなもので全身麻酔を施されたのです。

後日医師から「時々いるんです」という簡易説明がありました。

 

 2回目の手術。前回の手術での出来事もあり、病院を変え、その時の事を細かに説明してトライ。

頭部の拘束だけは頑なに拒否したため免除されました。そして麻酔の効きを確認するために、足の裏を器具で突いてくるのですが…なんだか感覚があるんです。

そのことを必死に訴えましたが「気のせいでしょ。麻酔の量はあってるし、緊張しすぎだよ(笑)」と手術開始。

 一言で言えば、映画の中の野戦病院状態でした。気持ち的にはケンシロウが服を破く感じで拘束具を引き千切ろうとしながら麻酔の追加を要求するアタシ。そのアタシを麻酔は効いているからと、冷ややかに手術を続行する医師達。

 まったく麻酔が効いていないとは言いませんが、生きたまま自分の内臓を引っ張り出される痛み。そこからベビーを引きずり出す気持ち悪さ。出した内臓を無理野に腹に押し込める痛み。縫い合わせる為に腹の皮を引っ張る痛み。

そりゃあもうスゲー痛み(過去2回骨折した時は「痛っ!折れた?」程度の痛がりレベル)でした。痛過ぎて震えも汗も止まらないし、もちろん横向きながらゲーゲーやっちゃいました。

「はい♪女の子ですよ」とかベビーを持ってくるナースに吐いた言葉は「いいから!!」でした。

拘束を解かれた瞬間に起き上がり、股を閉じたアタシを見た時に、ようやく事態を把握したのでしょう。医師は顔面蒼白になり「赤ちゃん元気だったんだし!ね!ね!終わり良ければ全て善しだよ!」とか何とかほざいて足早に逃げてしまいました。

 

 3回目の手術(アタシも懲りないね)。大病院での手術となりました。理由は麻酔科があり、麻酔医がいることです。小さな個人産病院でも手術の際に麻酔を扱いますが、麻酔医の技術とは雲泥の差があると聞いたからです。

 過去2回の出来事を説明したところ、うっすら小馬鹿にしたような笑みをたたえる女医。

内心ムッとしましたが、いざ麻酔のこととなれば、やはり別格でした。

過去の飲酒歴、喫煙歴、過去、現在の薬の服薬量などなど入念なカウンセリングもありました。

 おかげで3回目の手術なんて「産んだらダイエットしなきゃ」とか談笑している間に「おめでとうございます」のサプライズ出産でした。

帝王切開の後についでに他の手術もしたのですが、こちらも全くの無痛。麻酔医恐るべしです。

 

 麻酔医によると、やはり過去の異常な飲酒歴や薬物摂取によって、通常の量では麻酔が効きにくい身体になったとのこと。それプラス元々の体質もあるらしいのですが、まさかあんな大昔の摂取がここまで身体に影響を及ぼしていたとは、思いもよりませんでした。

 人間だけが唯一好んで自ら口に毒を入れる動物…そんなような名言を思い出しては日々後悔しているのは内緒にしておこうT_

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コメント: 1
  • #1

    オカン2号 (金曜日, 13 12月 2013 12:33)

    以前、盲腸の手術をした時に花子さんほどではないですけど
    似たような経験がありますよ。
    あの引きずり出される間隔・・・(>_<)
    二度と忘れられません!!!(涙)
    盲腸は下半身麻酔で術部位はカーテンで仕切られ
    見えないはずだったんですが、
    手術室内のキャビネットのガラスに反射して一部始終見てしまいました
    そっちもカナリのショーゲキでしたよ・・・(^^;

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