秋冷の金沢の街
行く人もただまばらにて
店々のウインドウさえ
寒風に震えるごとし
しとしとと降り来る雨は
二人して入りたる傘を
いつまでもただ打ち続け
雨だれは肩を濡らしぬ
雨だれを避けむとしては
腕と腕二人組みたり
お互いの腕に伝わる
温もりの確かなるかな
歩きつつやがて見つけた
路地裏のレンガ造りの
喫茶店二人うなずき
傘たたみ扉をあける
紅茶飲み体温め
店を出るころには雨も
柔らかな陽射しに変わり
傘下げて街を行くかな
tagPlaceholderカテゴリ: その他, 俊, ダイアリー, 03
コメントをお書きください